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予言占い![]() 未来の歴史―古代の預言から未来研究まで |
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『幻視者たちの哲学』
紀元前の古代から20世紀末までを扱う大著であり、通読するのはいささかしんどいかもしれないが、各章ごとに拾い読みしても楽しめる構成になっている。中でも、19世紀以降の部分にはSF作家や現代哲学の論客が数多く登場するので、そこだけ拾い読みしてもかなり楽しめるだろう。
古代の予言から未来研究に至るまで、著者は「未来を知りたいと熱望する人類の意思」を「ひとつの哲学」と捉えているようで、特に西欧哲学を知っている読者にとっては、新たな哲学史としても楽しめるだろう。
というのも、未来を知りたいという欲求は、やがて「理想の未来はかくあるべき」という主張へと発展し、さらには具体的に、あるいは理念としても「理想郷」を求めるようになると著者は認識しており、それがこの「未来の歴史」というタイトルにつながっている。
しかし「理想郷」は常に「反理想郷」へと転化し、やがて人間らしい自由な精神世界の存在すら否定する、極めて抑圧的な存在へと成り果てていくのだが、その点についても本書は冷静な筆致で淡々と描き出している。
現実から乖離した未来志向、理想追求の危険性を知るという点においても、本書は極めて示唆的な内容といえよう。